ゼロから宅建試験に向けて選んだ教材 その①Audible
2022年4月1日から始めた勉強で、知識も経験もゼロの僕が選んだ教材をご紹介します。
①Audible 2022年版 パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)住宅新報出版 ナレーター佐藤まり江さん
Audibleというのは、Amazonのオーディオブックで、書物を人が読んでくれるのを聞くことが出来るサービス。まずはここから始めてみました。ナレーターは佐藤まり江さんで、とても聞きやすい声です。とてもやさしくて聞きやすい声なの、で・す・が!いきなり意思表示や制限行為能力者から始まり被後見人、被補助人、被保佐人などよくわからない単語が次から次からどんどん出てきて、5分と聞いてられませんでした。英語はシャワーを浴びるように聞け、というのをどこかの広告で見た覚えがあったので、Audibleをシャワーのように聞こうと、車を運転する時にも聞いていました。しかしながら静かに座って聞いてもわからないものを、車を運転しながら聞いてもわかるはずがない(笑)
そこで作戦を変え、理解する前に不動産業界の言葉に触れることに重点を置きました。聞くだけですと、知らない言葉が出てきた時に無意識に耳にフタをしてしまいますので、文章に書くことにしました。つまり文字おこしです。分厚いノートと疲れにくそうな太いシャーペンと下敷きを買ってきて、ひたすら書き続けました。すべて書くのはさすがに無理があるので、とりあえず重要だと感じたところを、スマホを目の前に置いてAudibleで少し聞いては止め、ミミズのようなギリギリ読める程度の文字を自分のなかでの最速のスピードでひたすら書き続けました。聞いては書き、書いては聞いての繰り返し。これでなんと3ヶ月ほどかかりました。つまりすでに7月(笑)・・・
そして、完成したノートを読もうとしたら・・・字が汚すぎて読む気がおきず、読み返すのは諦めました(笑)
字が汚いだけでなく、文字おこししなかった部分にも重要なことが沢山あったような気がしたのです。3ヵ月かけて書いたこのノートは使えない、と判断したのでした。
この書く作業は、完全に無駄、とは言いません。いろんな言葉に触れることは出来ました。ただ、ものすごく疲れる作業のわりに身にはつかなかったと思います(悲)
このことを踏まえて、次にやったのが、wordでひらすらタイピング文字おこし。またか!
繰り返しますが、この時点ですでに7月に突入していました。ここから2度目の文字おこしの始まりです。それも今回は完全版文字おこしに挑戦ということにしました。
そうそう、勉強を始めるにあたって自分で決めていたことがありました。
一つは、家族との時間を犠牲にしないこと。つまり勉強を始める前の生活を、そのまま続けていくこと。
そしてもう一つは、勉強しているのを家族に気づかれないこと。
つづく
宅地建物取引士の受験を決めた理由
債務。これ読めますか?
とってもとっても恥ずかしいのですが、宅建試験のための勉強を始めた時、私は読めませんでした。
「せきむ・・・?」
(調べて)「あ、さいむか」(笑)
これを読めた方、私より上です(笑)ぜひとも安心して頂きたいです。
なぜ不動産や金融の知識と無縁だった私が不動産の勉強をしようと決めたかといいますと、地方に住む家族が「誰も使っていない築古家付き土地を売りたい」と言い出したことからでした。この時の私はもちろん「千三つ」(不動産屋は1000に3つしか本当のことを言わない)などという言葉は知りませんでしたが、不動産や保険に関しては無知だとぼられる印象は持ってました。振り返ってみると、金額はさほどではないけれど、ぼられたと感じたことやぼられそうになったことは実際に何回かありました。
家族がその不動産を処分する時に、ぼられるのはイヤだったのです。
でも何を勉強していいかすらわかりませんでした。そこで手っ取り早いと思ったのが宅建試験のための勉強でした。どうせやるなら合格をゴールにしてしまったほうが、自分のためにもいいと思ったのでした。
仕事をしながらなので、とにかく独学。1人でやることを決めました。
4月1日からやろう。そう決めたのは2022年3月上旬でした。
登録実務講習の受講と合格、そして資格登録申請へ
2月に予定どおり登録実務講習を受講し、最後の試験も無事合格しました。試験は合格率99%などとも言われていて、宅建試験を合格している人であれば講習で教官の話をちゃんと聞いてさえいれば大丈夫、ということでした。
あらかじめ送付されてきたテキストは、不動産業界に身を置いたこともなくこれまで興味すらなかった私にとって、すぐに入っていける感覚を持てず、仕事が忙しかったこともありほとんど手を付けずに講習を受けることになりました。ただそのぶん、1日8時間(休憩含む)を2日間の講習は、教官の話を一言も聞き逃すまいと一所懸命聞きました。
講習の内容は、中古の家を1軒売るというシミュレーションに沿って、その物件の調査方法から重要事項説明書や契約書に至るまでの流れでした。
不動産業界の裏話など教官のおもしろい経験を聞けるかも、と少し期待していましたが、教官がまじめな方だったというのもあるのかもしれませんけれど、そのような話は一切なく、ひたすら実務に関することをご教授頂きました。いや~、さすがに疲れました。。。でも驚くべきはその教官の肉体的・精神的体力です。1人でずっと受け持っておられ、最後までずっときちんとしてました。その教官を通して不動産業界のすごさを垣間見た思いでした。
最後の試験は、本当に講習での話をちゃんと聞いてないとわからなかったことも多く、合格ラインが80点ということもあって、予想をはるかに超えた緊張感でした。
なんとか凌いだといったところです。
そしてその後、資格登録のための書類を集め、数日前に庁舎にて手続きをしてきました。ひとまずあとは登録完了のハガキを待つだけとなります。
集めた書類にも色々ありまして、「登録されていないことの証明書」などというものもあり、せっかくなので楽しみながらやりましたが、もしこれが上司から早くやれと迫られたりした状態だったら苦行だっただろうと思います。
不備なく登録完了されることを願いつつ、待っているところです。
登録実務講習に申し込む
不動産業界に携わったことのない私は、登録実務講習というものを受講しなければなりません。
いろいろ調べてみると、講習の値段は同じではなく、教室(運営企業)によって多少異なることを知りました。
異なるとはいえその差は大きくなかったので、居住している県と隣の県の講習を調べて、いまの仕事に影響しない日程のものを探していましたが、結局隣の県の講習に申し込みました。
講習の前の一カ月間は、あらかじめ送られてくる教材で自習して準備するとのこと。
新しく覚えることばかりですが、こういう時期も楽しいものです。
宅建試験合格者、その最年少と最年長
合格通知後、不動産適正取引推進機構のメルマガに登録しておいたのですが、先日初めてメールが届きました。
主に宅建試験についての内容で、受験者の年齢層や業種など、属性の分類がとても興味深かったです。
その中で目を見張ったのは、合格者の最年少者は、なんと13歳、そして最年長者は84歳ということ。
13歳であの文章を理解するというのは、普段から大変な読書家、勉強家に違いありません。
スキャモンの成長曲線では12歳の時点で神経系統(脳を含む)は100%形成されるとしています。将棋の羽生さんや藤井さんも中学生でプロ棋士になりましたので、それが裏付けられているといえるのかもしれません。
恐るべし13歳!
宅地建物取引士試験の合格証書が届く(続き)
さて、深夜になって再びYouTubeの解説を見て驚きました。回答率の高かった選択肢と、予備校講師陣が出した答えが、多くの問題で異なっていたのです。改めて講師陣が出した答えを見ながら自分の採点をしていくと・・・。
40点を超えていたはずが、どんどん減っていき、頼みの綱は、どの選択肢を選んだか覚えていない問題が3問残っていて、ここにかけるしかない状態となりました。何点まで下がってしまったかは恥ずかしくて書けませんが、とにかくぎりっぎりのライン。
この時点で、合格の可能性は30パーセントくらいか、などと落ち込んでいたら、その数日後、なんとなんと、講師陣すらも間違っていた問題があることが発覚。ここで私の点数はまた1点減ることに。
合格の確率わずか5パーセント。ほぼ絶望的な状態です。この状態で合格発表までの1ヵ月あまりを過ごすこととなってしまいました。まさに飼い殺し状態。ほんと、つらかったです。。。
宅地建物取引士試験の合格証書が届く
10月16日に行われた宅建士試験の結果発表が、去る11月22日にありました。
運よく合格していて、そして今日、合格証書が届きました。
初めて受ける宅建試験はとても新鮮でした。試験会場に行くときも、試験が終わって帰るときも、予備校関係の皆さんが一生懸命パンフレットを配っておられました。
試験が終わったその日の夕方から、各予備校がYouTubeで解説と答え合わせを行っていて、まずは各問題の回答率(選択率)を集計したグラフが映し出されていました。
試験勉強でやってきた過去問では、回答率の高いものが正解でしたので、本番も同じだと思い込み、そのグラフで一番回答者の多い選択肢を正解として自分の答えを照らし合わせたところ、なんと43点でした。これで合格は間違いないと思いYouTubeを閉じました。
ところが、深夜になってもう一度YouTubeを開き、動画の続きを見た私の顔はどんどん青ざめていくことに・・・